『ロマンス語研究』

ISSN: 1883-1176
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  1. Vol. 1 (1967) 〜 Vol. 20 (1987)
  2. Vol. 21 (1988) 〜 Vol. 40 (2007)
  3. Vol. 41 (2008) 〜 Vol. 49 (2016)

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発刊にあたって

『ロマンス語研究』1(1967) 掲載

発刊にあたって

ルーマニア語,イタリア語,フランス語,スペイン語,ポルトガル語など,ラテン語を 祖先として発達してきた近代語をロマンス語(フランス語やドイツ語にしたがえばロマン語)と 総称しますが,おなじ土台にもとづきながら,なぜいろいろな特性をしめす各国語へと 進化したか,という問いに答えるには,相互の比較をおこなわねばなりません。

そうした比較を本務とするロマンス語学は,ヨーロッパにおいてはもう130年ほど前に 成立し,すこやかに発達し,一般言語学にたいして数多くの指導理論を提供しつづけて きましたことは,言語学徒のひとしく知るところです。

わが国の各ロマンス語の個別研究は,フランス語学がわずかに歴史的研究に踏みだした 程度で,他の語学にいたっては実用語学の域をほとんど出ていないというのが現状です。 総合的研究にいたっては,もちろん皆無です。

究学の志にもえる人々は,内々ロマンス語学会というようなものを作って,協力して この学問領域をきりひらこうと考えておりました。

このような気運がようやく熟して,昨年の秋に「ロマンス語研究会」という一つの学会が 結成されました。30余名の著名な学者が発起人となっております。いずれは 「日本ロマンス語学会」という立派なものにする念願ですが,まず発足にあたっては モデストな「研究会」という名で集まったがよい,という意向もあって,そういたしました。

会のしごとの第一は,もちろん機関誌の刊行でなければなりません。わたしどもは会の 成立と同時にこのことに努力を傾けてきましたが,会員諸氏の熱意のおかげで,紙幅を こえた投稿をえて,ここに創刊号を世におくる段取りとないました。もとよりうぶ声をあげた ばかりの雑誌に過分の期待をよせることはできません。すべてはこれを原型として,よりよき ものの育成にはげむことです。みなさまの好意ある批判と協力を仰ぐゆえんです。

なお,会則と投稿規定は,別面にかかげてあるとおりですが,これとて会の今後の進展に ともなって改正の余地のあることは,いうまでもありません。

いずれにせよ,会の維持と発展のためには,一人でも多くの会員の協力を必要としますので, 本誌発刊にあたってわたしどもの所存の一端をのべて,みなさまに入会をおすすめする しだいです。

1967年3月
ロマンス語研究会 幹事長  小林英夫

URL:http://sjsrom.ec-net.jp/studromj.html
2016-03-31
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